障害者の職場改善ケースブック
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117創業60周年記念時の様子◆取組後の効果◆担当者の声(代表取締役社長 新谷様)給与レンジのスタートは全社員同じであり、能力等に応じて1階層ずつ上がっていく明確な仕組化が出来上がった。障害のある社員においても、専門知識、技術を持つスペシャリストや検査業務を高い精度で行える就労継続支援B型事業所から採用した社員など、1人1人の能力を評価でき、育成することができている。本取組を開始してから社内の満足度アンケートは高くなっており、特にリーダーになる手前のスタッフ層において、モチベーションの向上につながっている。さらに、離職するケースは大幅に減少し、長期にわたって休職する社員も発生していない。最も長く勤務している障害のある社員は勤続44年に至っている。地域の方々から、障害の有無に関わらず「住んでいる近くで働ける場所があったら」との声を聴くことが度々ありました。弊社は、障害者雇用という言葉がない時代から障害者雇用を独自に進めてきた歴史があり、マッチング次第で非常に能力が高い方ややりがいをもって働いてくれる方も多くいることから、雇用側の障害者雇用のイメージを変えることで、障害者の方々の地位向上や活躍場所の拡大を目指したいという考えを持っています。偏見を持たず特性を生かした採用と配属を行うとともに、就労移行支援事業の運営も行うなど、様々な人が生きやすい地域づくりに取り組んでいます。

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