障害者の職場改善ケースブック
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13⑥その他関連資格の取得や研修会への参加メンタルヘルスマネジメント検定をはじめ、障害に限らず関連の資格を取得。その他外部の研修会にも参加し、他社及び関係機関の事例から学ぶ。②支援機関等での体験を通じて、障害のある社員との関わり方を学び、障害者雇用に関する具体的な課題や対応を理解し、自社の業務に吸収することができる。③障害者雇用に関する基礎的な知識を超えて、企業在籍型ジョブコーチとしての本格的な支援技法を学ぶことにより、画一的な支援ではなく、対象者の特性等に合わせた支援をすることができるようになった。結果として、対象者のコミュニケーションスキルが向上する等、現場での支援が段々と不要になり、会社としての雇用管理がしやすくなった。④就労支援の専門知識を習得することにより、自身の課題発見とその指導への反映に役立っている。副次効果として、個人の資格取得のモチベーションに寄与しているものと思われる。⑤リーダー(サブリーダー)の候補者を見学等の説明者として対応させることにより、自身の業務の深い理解につながると同時に能力向上への意欲が増している。また、このようなリーダー(サブリーダー)の候補者を目にした他の社員も「あの仕事がしたい」「あの先輩のような働き方がしてみたい」といった動きも出てきている。⑥知識見識を広げることで自社での対応の参考になる。また自社での取り組みが間違った方向に進んでいないかという検証にもなる。◆取組後の効果①リーダー格の障害のある社員が障害者雇用の基礎的な知識を習得することによって、様々な支援方策や障害特性の知識に関して、自身の職業生活に活かすだけでなく、周囲の社員にも伝達できるようになった。

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