障害者の職場改善ケースブック
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・精神障害のある社員の体調変化を把握するために非常に役立っている。特に精神障害のあるサブリーダーに対しては、その役目に伴うストレス等もあり、僅かな体調変化も見落とさないよう、注意が必要であるため、SPISの活用は重要であると考えられる。・日々の日報等には反映しづらいことも相談窓口を増やすことや専門知識を持つ社員の協力によりその情報を共有化できることで、社員の職場定着につながっている。・定期的に会議を実施することにより、メンバーとの意見交換や支援スキル30◆取組後の効果・業務日報ではその日の目当て(目的)を認識させるのと同時に、障害のある社員が自身の体調を客観的に確認できるよう「就業状況」「健康状況」「相談」それぞれの項目について、選択できることから、自然と自身の毎日の状況を記載できるようなツールとなっている。これに対して、リーダー(サブリーダー)からのコメントを確認することにより、自身が会社から見守られていることを実感することができている。また、作業日誌からは自身の業務への評価や達成度合いを実感することができる等、労働意欲の向上に役立っている。併せて、管理監督業務を担当する工場長他(リーダー、サブリーダー、総務課支援員 等)でこれらの情報を共有化することにより、より迅速で客観的な対応が図れるようになった。の向上が図られている。

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