49<うつ病予防の取組>特例子会社内で発信していた視覚障害のあるヘルスキーパーが執筆した健康コラム(運動やストレッチ等を紹介)を毎月2回イントラネットで発信し、親会社・グループ会社へと幅広く展開させた。リワークは100名を超える利用実績があり、年間10〜15人程度受け入れている。本リワークを体験した休職者の約8割が復職している。この事業では、障害のある社員が「天性のカウンセラー」となり、復職に向けたリワーク参加者のカタルシス効果を促し、自信回復を支える一方で、リワーク参加者という社外の方と接し、リワーク参加者の技術等を教えていただく学びの機会となる等自社の社員も刺激を受けている。また、本社では障害のある方と話をする機会がない社員も多いが、リワーク後に復職した社員やその周辺の方には、自社を気にかけてもらうメリットもある。健康コラムは、在宅勤務の親会社、グループ会社の社員も活用しており、健康コラムで紹介された運動やストレッチがコロナ禍のうつ病の予防・未病に寄与している。今のリワーク体系を形づくるにあたり、最初は苦慮することが多くありました。特に、考え方や抱えている事情は一人ひとり違うため、やはりリワークが合わない社員もいましたし、復職までの時間的制約がある場合もありますが、リワーク事業で貢献していくために、利用する社員にも安心感を持ってもらうことを心掛けています。また、特例子会社の社員の多くもリワークを経験しているので、その経験をこの事業に生かすことができる、障害者ならではの強みを生かした事業だといえます。◆取組後の効果◆担当者の声(P47に写真掲載)(企画開発部採用チーム 課長代理 槻田様)
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