障害者の職場改善ケースブック
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54進捗確認用のボードすべての障害「これくらいわかるだろう」ではなく、ゼロからの職務分析により作業を汎用化して生産性を高めた事例◆取組の背景◆取組 ○作業工程の洗い出し障害者雇用の実績がほとんどない状態からのスタートであり、障害者の業務遂行能力が分からない等の先入観から、障害者の業務と健常者の業務を切り分けた結果、健常者の業務負担が大きく、残業が常態化する等、生産性が低い状態だった。また、障害のある社員には安全で単純な作業のみを設定していたが、「ていねいに」「きれいに」といった抽象的な指示が理解できない場合もあった。複数チームがそれぞれ異なった運用ルールとなっている同様の作業を、単純な1工程(=動作)に分解し、共通作業を切り出すとともにそれ以外の作業についても一連の流れを汎用化した。また工程管理票を作成し、作業実施者がフォロー(確認)できる流れとした。○進捗状況(スケジュール)の可視化現時点で会社がどの程度の作業量を抱えていて、また、その作業がどの程度進捗できているのかをボード上で作業毎に色分け等して分かりやすく可視化した。○勉強会の実施支援機関等の専門家を講師とした勉強会を実施し、社員全体の障害に対する理解を深めた。AIGハーモニー株式会社

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