障害者の職場改善ケースブック
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55郵送物数量を超えないための目安◆取組後の効果◆担当者の声(ビジネスアシスト部グループリーダー 西野様)作業工程を汎用化することにより、作業毎のバラツキが無くなり、作業に慣れた障害のある社員の対応できる作業の幅が広がり、これまで健常者しか対応できないと考えていた作業を障害のある社員が実施できるようになった。結果として、健常者が担当していた仕事量が軽減され、残業が大幅に減った。障害のある社員への作業指示について、従前はジョブコーチが対応していたが、作業工程の汎用化により、工程管理票やサンプルを提示する等、健常者が障害のある社員に直接説明できるようになった。スケジュールを可視化することにより、チーム全体の進捗確認することができ、障害者同士での確認だけでなく、互いをサポートすることもできるようになった。勉強会を通して、障害の種類毎の特性を社員が理解することができ、日常のコミュニケーションに役立っている。以上により、全体として生産性が向上し、障害のある社員の対応できる業務の幅が広がったことから、グループ他部署からの業務依頼が増える等の効果があった。ゼロからの障害者雇用でしたが、職場全体の理解、作業工程の汎用化等を通してなんとか軌道に乗ったと考えています。ただ、そのなかで一番重要だと感じているのは課題が発生した時でもトライアンドエラーを繰り返すことだと思います。障害者お一人お一人得意なこと不得意なことが異なるので、確実に成功間違いないという方策は無く、常に課題を改善していく姿勢が重要ではないかと考えています。

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