障害者の職場改善ケースブック
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67②研修会の実施障害の有無に関わらず、新規採用社員と中途採用社員に対して、障害の種類や特徴、社内の支援体制や職場実習から採用・職場定着までのサポーター等の取組等について説明し、会社の障害者雇用に対する考え方について理解を深めてもらった。支援担当役員は、外部機関が開催する研修会等に積極的に参加し、自社に取り入れられる障害者雇用に関する情報等を基に、社内研修用の障害者雇用管理のテキストを作成した。「グランドルール」が社員全体に浸透したことと併せて、幸運なことに、採用した障害者と会社のマッチングがスムーズで、非常に優秀であったことから会社でも重要な戦力として認知されてきた。これにより「グランドルール」が社員の実感として認識され、実践できるようになった。その結果、「グランドルール」の策定は、障害者雇用のための方針というだけではなく、障害の有無に関わらず社会の差別や偏見において、社員同士が、認め合い、分かち合い、支え合い、助け合うことの重要性とその効果を実感することができ、社内の意識がより高まるという好循環が生まれた。◆取組後の効果◆担当者の声(常務取締役 吉田様)障害者雇用にあたっては、経営者の理念も重要ですが、会社全体としての意識の共有がもっと大切であり、これができていれば社員同士が支え合う体制ができあがると考えています。

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