障害者の職場改善ケースブック
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○ジョブコーチ(JC)支援 知的障害者、精神障害者、発達障害者などの職場適応を容易にするため、職場にジョブコーチを派遣し、事業所、障害者双方にきめ細やかな人的支援を行う制度です。ジョブコーチには地域障害者職業センターに所属する配置型ジョブコーチと、就労支援ノウハウを有する社会福祉法人などに所属する訪問型ジョブコーチ、事業主自ら配置する企業在籍型ジョブコーチがあります。 なお、上記のほか、自治体の独自の制度として養成されたジョブコーチも配置されています。○リワーク(RW)支援  主に気分障害などの精神疾患を原因として休職している労働者を対象とする、職場復帰に向けた専門的な支援です。企業内で行われる復職支援のためのプログラムを「リワーク」と呼ぶ場合があります。○重度知的障害 療育手帳制度によって、障害の程度が重度(A)と判定されることをいいます。なお、自治体によっては、独自に重度(A)とそれ以外(B)を細分化している場合もあります。○不安全行動 労働者本人または関係者の安全を阻害する可能性のある行動を意図的に行う行為をいいます。手間や労力、時間やコストを省くことを優先し、つい「これくらいは大丈夫だろう」、「面倒くさい」、「皆がやっているから」、「(作業を早く進めるためには)仕方がない」などと考えたり、「長年経験しているから大丈夫」、「自分が事故を起こすはずはない」など慣れや過信から、「あるべき姿」を逸脱する安易な行動がとられた結果、労働災害に発展するケースが少なくありません。 なお、自らとった行動が、意図しない結果をもたらすことは「ヒューマンエラー」といいます。○グループホーム 障害者総合支援法に基づく福祉サービスの1つ(共同生活援助)として提供されるものです。主として夜間において、共同生活を営むべき住居において行われる相談、入浴、排せつ又は食事の介護その他の必要な日常生活上の援助を行います。○ヘルスキーパー 理療(あんま・マッサージ・指圧・鍼(はり)灸(きゅう))の国家資格を持つ者が企業等に雇用され、その従業員等を対象にして施術等を行う者の呼称です。理療の施術やセルフケア指導、健康への助言を通じて業務中に生じた疲労やその他の症状を取り除き、業務の能率向上と従業員の健康増進に役立てることを目的としています。5

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