障害者の職場改善ケースブック
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72ZOOMにて利用者と会話をするAさん身体障害通勤が困難な障害者やパソコンスキルを持つ障害者が活躍できる「リモートワーク」の確立◆取組の背景◆取組 ○遠隔によるコミュニケーション業務令和2年に県委託事業「障がい者のテレワーク促進事業」に参加し、実習生である重度身体障害者のAさん、Bさんのアバターとして人型通信ロボットを導入し、介護施設利用者とのコミュニケーションを図ったところ、利用者等から好評であり、業務として成立することが確認できた。翌年に「障がい者委託訓練事業」を受託し、実習を終えた2名の適性を鑑み、遠隔によるコミュニケーション業務と事務業務に分かれ、訓練を開始した。Aさんは自宅からZOOMを繋ぎ、タブレット前にいるデイサービス利用者と会話を交わす。事業所から「ケアサービスに対するアンケート」等の会話のヒントを提供しているが、現在はZOOMの画面共有機能を用いた画像や動画によるコミュニケーションの幅を広げている(題材:体操、クイズ、実家の風景など)。さらに、タブレットとデイホールの音響設備をつなぎ、利用者全員にアナウンスする仕事も担えるようになっている。業務報告、記録については、ZOOMやLINE等のチャット機能を活用し、Aさんが困ったときにはスタッフへ電話連絡を行うなど、円滑に業務に取り組める体制が整備されている。株式会社アールビーサポート

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