障害者の職場改善ケースブック
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75安全記録ボード③作業手順の均一化、マニュアル化(システマティック・インストラクション(※)の考え方を参考)キャベツの芯取り作業などは一定程度以上の効率が求められるが、従前は個人毎にやり方が異なることから効率が異なっていた。作業工程を詳細に分解し、マニュアル化した。(※)システマティック・インストラクション作業工程の分析、指示の方法(マニュアル化等)のほかに、習熟度に合わせた介入度合の変更、賞賛修正の仕方などを含めた支援技術のこと。②作業経験の少ない新入社員でも仕事をするうえで大切なことは安全であることを認識できるようになった。各作業グループにおいて安全に対する意識を地道に定着させることにより、ヒヤリハットの共有やKYT(危険予知訓練)の実践ができるようになるなど好循環が生まれている。結果として、創業以来2,000日超の業務上無災害記録を継続中である。◆取組後の効果①毎日の面談を通して、会社が障害のある社員の日々の変化に気付けるだけでなく、障害のある社員本人に対しても、「会社は安心して働ける場所」「会社が自分の居場所」といった認識が芽生える効果があり、高い定着率に結びついている。また、障害特性や性格、体調等によって伝え方を変えることにより、無理なく今日すべき作業についてスムーズに認識してもらうことができる。

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