障害者の職場改善ケースブック
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79改善した運搬用パレット③作業場所の目印設置作業場所を移動するとパニックにより自身の場所が分からなくなる社員に対して、廊下に矢印やコーン等の目印を設定した。④積極的な見学の受入れ支援学校や企業、団体等からの工場見学を積極的に受け入れた。減し、ほとんどなくなり、生産性が向上した。②金属音が発生しなくなったことにより聴覚過敏を持つ社員が業務に集中することができ、生産性が向上した。③職場長やサブリーダーを中心に、現場での具体的改善を設定することにより、パニックが起きにくくなり、作業が安定した。④外部の人から就労場面の視察をされることにより、自身の業務に対する意識が高まり、結果として障害のある社員の就労意欲が高まった。高い定着率にも寄与していると思われる。◆取組後の効果①オンラインピッキングシステムの導入により従前発生していたエラーが激◆担当者の声(製造部第一製造課長 高田様)上記以外にも実施効果が高いと思われる業務改善提案に対しては、グループ毎に「実施賞」として臨時の報酬が出ることにより、改善に対する社員のモチベーションがさらに高まり、より良い提案が出る好循環となっています。グループでの改善方策も有効ですが、社員個々の就業場面での悩みやニーズを汲み取ることも業務改善においては重要と思っています。

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