80知的障害知的障害者のIT業務への職域拡大◆取組の背景◆取組(障害のある社員を「スタッフ」と表記。)IT業界では作業の増加、多様化が課題となっており、親会社である伊藤忠テクノソリューションズ(以下「CTC」という。)から業務創出の相談があった。一方、社内では中核事業である清掃業務の在り方の見直し、社員のキャリアアップや高齢化対応、グループ内での価値向上を目標としていることから、CTCと共同でデータ加工専門チーム(ひなりDPサービス)を立ち上げた。DP(データ・プレパレ-ション)業務・・・AIでよく使用されるプログラミング言語(Python等)を使用して大量のデータを分析可能な状態に整形する業務。例えば、「お客様と顧客」、「取締役と役員」などの用語の名寄せや全角と半角を含めた表記ルールの適用、重複した用語の削除や異常値の除去といった作業である。企業在籍型職場適応援助者(以下「ジョブサポーター」という。)から作業がし易い様、細分化された業務の指示とサポートを受ける形で、障害者スタッフ(以下「スタッフ」という。)が業務を遂行する。○業務体制2020年ひなり/スタッフ2名、ジョブサポーター2名CTC/上級SE1名、SE2名2021年〜ひなり/スタッフ4名、一般社員1名、ジョブサポーター2名CTC/上級SE1名、SE2名(現在は1名)※ スタッフは、プログラム開発経験が無いものの、パソコン作業への適性等を踏まえ選任した。CTCひなり株式会社
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