スマホなど、コンピュータが内蔵されている機器が普及しており、メールやSNSによるコミュニケーションに活用されています。また、カメラ機能やアプリを活用した様々なコミュニケーション(手話での会話など)も行われています。インターネットを通じた音声通話、メッセージやファイルのやり取りができます。インターネットに接続せず社内LANを利用する場合もあります。Webカメラを用いて映像を見ながら交信ができるので、手話による会話も可能です。話した言葉(音声)がスマホやパソコン画面に文字で表示されます。近年は人工知能や深層学習などの技術革新により性能が向上し、活用範囲が拡大しています(変換結果の記録、文字の音声化、外国語への対応など)。パソコン上の文章を音声として読み上げます。発語に障害のある方のコミュニケーションをサポートします。なお、OSのアクセシビリティ対応として読み上げ機能が設定されている場合もあります。補聴器・人工内耳では聞こえにくい場合に、送信機(マイク)が集音した音声を補聴器などに届けるシステムです。雑音がある場合や離れた場所での聞き取りを改善します。会議や研修などでも活用されています。きこえない・きこえにくい人の通信手段として活用されています。プライバシー保護のため、送受信確認などの注意が必要です。電話やFAXが着信した際に、光(フラッシュライト)や振動で知らせます。きこえにくい人にとって一般的な電話機の音量調整が十分でないことがあります。難聴者用電話機では音量を大幅に増幅できます。一般的な電話機に装着する機器もあります。また、骨伝導の受話器や携帯電話などもあります。筆談をスムーズに進めるためのもので、感圧式の液晶パネルや磁気ボードなどがあります。何度も書いたり消したりできるので便利です。館内放送による案内や緊急時の連絡などを、LEDなどの画面で表示、伝達します。次項の信号装置や社員のスマホ、パソコンなどと連動する方法もあります。ドアのノック音や進入車の合図音などを、光や振動で知らせます。工場などの騒音があるところでは、きこえる人にも便利です。始業・昼休み・終業などのチャイムや放送が聞き取れない場合に、振動で知らせます。きこえない・きこえにくい人に、ブザー音や対象者を呼ぶ声、危険を知らせる音などを聞き分け、必要な情報の伝達や音源への誘導を行う犬のことです。なお、「身体障害者補助犬法」では一定規模以上の事業所で身体障害のある社員が使用する補助犬の受入れが義務づけられています。聴覚障害者に役立つ主な支援機器などコミュニケーションのために連絡や緊急時の通報のためにその他スマートフォン(スマホ)・携帯電話・タブレットインターネット電話・メッセージアプリビデオチャット音声認識・音声文字変換ソフト(アプリ)文章音声化ソフト(アプリ)補聴システムFAX電話着信確認器難聴者用電話機筆談支援機器文字表示器光・振動などによる信号装置振動付腕時計聴導犬46
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