第3章情報保障と就労 CheckCheck携帯電話などの活用情報セキュリティと情報リテラシーについて(F社)Web会議システムの活用 コロナ禍への対応もあり、当社では在宅勤務を進文字化することで、きこえない・きこえにくい人に伝えることが可能になっています。極的に活用することによって、きこえない・きこえにくい人の担当業務の範囲を広げ、コミュニケーションを促進する上で大きな効果を発揮しています。また、機能の拡充により、画像や動画のやり取り、複数のユーザーでの情報共有や意見交換がスムーズに行えるようになるなど、きこえない・きこえにくい人の就労に役立っています。への理解も求められています。 きこえない・きこえにくい人の場合にも情報セキュリティや情報リテラシーについての理解を深め、トラブルを防止するための配慮が必要です。具体的には、必要性やどのようなリスクがあるかを、分かりやすい資料にまとめて伝える、ルールもできるだけシンプルなものとし、配付するとよいでしょう。事例めました。在宅勤務者も交えて会議やミーティングが必要なため、Web会議システムを導入し、きこえない・きこえにくい社員への配慮(情報保障)として、音声の文字起こし(字幕作成)機能を活用しています。字幕は保存ができるため、議事録作成もスムーズになり、業務効率化にもつながりました。◉ 電子メール・SNS 電子メールやSNSは、業務の指示・伝達などに積情報共有システムの活用 当社は、現場での工事が主のため、日によって就機器・アプリの活用によりコミュニケーションを図り、テレワークも実現 機械メーカーで、聴覚障害のある社員が複数名就労しています。聴覚障害のある社員全員にコミュニケーショして、きこえない・きこえにくい人の重要なツールとなっています。特に着信を振動で知らせるバイブレーター機能は、着信が分かり、必要なときにすぐ連絡が取れるので、急ぎの場合で確実に連絡を取りたいときに使われています。 また、スマホやタブレットは、機器の高性能化と様々なソフト(アプリ)の開発により、多様な機能をこなすことが可能になっており、通信だけでなく、情報処理・業務処理のツールとなっています。例えば、音声認識・文字変換アプリにより音声での発言を即座に スマホやパソコンなどが高性能になり、また、インターネットでの情報取得・発信が頻繁に行われる状況になっています。個人情報や業務上知りえた情報の保護、不適切な情報発信によるトラブル防止など、情報セキュリティに関する社員の理解や取扱いルールの遵守が必要とされています。また、入手した情報の信ぴょう性などを慎重に確認するなどの情報リテラシー事例業場所・工事内容などが異なります。そのため、情報共有システムを導入し、就業場所などの情報を逐次掲載し、社員は各自の端末で確認し、対応しています。工事完了の記録や報告もシステムで行うこととしており、きこえない・きこえにくい社員もシステムを活用することで支障はありません。 (E社)事例ンボードを支給し、意思疎通を図っています。そのほかにも、聴覚障害者が所属する部署ではスマホで音声認識アプリを利用することで意思疎通を図っています。また、事務部門では約半数の社員が在宅でのテレワークになっています。そのため、Web上での打合せや会議が日常的に行われています。その際の情報保障として、音声文字化機能や議事録作成機能などを活用することで聴覚障害のある社員も支障なく参加しています。 (G社)◉ 携帯電話・スマホ・タブレットなどの情報機器 携帯電話やスマホは、携行に便利な文字通信機器と47
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