聴覚障害者の雇用支援マニュアル
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職場のルールとマナー❶きこえる人との対人関係や社会参加❷「きこえない・きこえにくい」こと❸周囲から「分かりましたか」と念を時間を割いてもらうことを心苦しく思い、完全に理解していないときでも「分かりました」と答えてしまう場合もあるその上で、社内の規則に関することや職場のマナーとして身につけてほしい事柄について、はっきり伝えていくことが大事です。きこえない・きこえにくい人の中には、基本的な社会のルールを十分身につけることができなかったり、相手の感情や気持ちをくみ取ることが不得手な人もあり、周囲から自己中心的と受け取られる言動を取ってしまうこともあります。まずは、きこえない・きこえにくい人の以下のような背景を理解することが必要です。の経験が乏しい人もいるにより、「相手の言葉の微妙なニュアンスなどで、言葉に込められた意図を推し量る」「周囲から聞こえてくる会話などから、場の空気を読む」などが難しい押される機会が多く、自分のために第4章採用・配置、受入れ態勢Check基本的なルール・マナーの例• 挨拶は自分から行う。• 遅刻、欠勤の際は、始業時間の前に会社に連絡を入れる。• 自分から進んで周囲に意思表示や連絡をする(分からないことや困ったことがあるとき、長時間席を離れるときなど)。• 上司や部下、正社員とパート、嘱託職員など、組織上の関係や役割があることを理解する(場合によっては、自分より若い人や、後から入社した人に指示を受ける場合もあるなど)。その上で、自分や相手の立場を踏まえた言動をとる。• 業務以外の明文化されていない役割分担(給湯、机を拭く当番など)や場面に相応しい服装などがあることを理解する。5533

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