実 践 編 障害者の在宅勤務は、一般的な在宅勤務とは異なる配慮が必要となります。企業が障害者の在宅勤務を導入する際のプロセスとその特徴について、ポイントを絞り、以下の図のとおりまとめましたので、参考にしてください。①勤務時間や賃金などの労働条件②勤務管理や報告の方法(メールや電話など)③定期出社の取扱い(定例会議に合わせるなど)④福利厚生⑤業務管理の方法(作業の成果物の提出・チェック・フィードバック等によってなど)⑥通信機器や通信費用負担の取扱い、障害の状況に応じた機器の設定など⑦社内教育の取扱い⑧情報セキュリティの確保などについて、取り決めておくことが必要です。①在宅勤務コーディネーターの配置の検討(障害者雇用納付金制度に基づく助成金の検討)②コミュニケーション体制の確立(メールや電話、ネットミーティングなどの手段の検討。上司だけでなく同僚や人事担当者など多様な関係者とのつながりの形成)③健康管理支援④相談窓口の設置⑤社内システムへのアクセス環境(リモートアクセスについて、OSやアプリケーションをサーバー側で一元管理するシステムについて)などについて検討して整備することが重要です。在宅就業支援団体等への相談や先行導入企業の見学を通じて、情報を収集するとともに、必要に応じてアドバイスや支援協力を得ることが有効です。障害者の在宅就業に関する支援制度や在宅勤務事例については、専用ホームページにて紹介しています。(URL:https://www.challenge.jeed.go.jp/)障害者の在宅就業支援ホームページチャレンジホームオフィス導入の検討と経営判断受入れ部署、職務内容の検討社内制度の作成支援体制の整備在宅勤務の導入導入後の問題点の把握現状把握導入スケジュール受入れ部署等に対する教育研修の実施の策定事例6在宅勤務を導入した事例(導入目的を明確にしておきます。)(在宅勤務に関連する制度等を把握します。)疲労の蓄積がないか、孤独感を感じることがないかなど身体面及び精神面の状況把握と必要なフォローアップが必要です。73在宅勤務導入のプロセス解 説
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