「精神障害者と働く」2020
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障害者トライアル雇用事業 障害者に関する知識や雇用経験がないことから、障害者雇用をためらっている事業所に、障害者を試行的に雇用してもらい、本格的な障害者雇用に取り組むきっかけづくりを進める事業です。 加えて、精神障害者と発達障害者を対象にした障害者短時間トライアル雇用では、当該期間中に1週間の所定労働時間を20時間以上にすることを目指します。● 実施期間原則3か月(精神障害者は3か月から最大12か月)で、ハローワークまたは民間の職業紹介事業者等の紹介により、有期雇用契約を締結します。● 申込手続きトライアル雇用に係る求人申込を管轄するハローワークまたは民間の職業紹介事業者等で行ってください。● 奨励金の支給トライアル雇用を実施した事業主に対して、トライアル雇用奨励金が支給されます。原則として対象者1人当たり1か月40,000円(最大3か月。短時間トライアル雇用では20,000円)です。● 対象となる事業主は、過去6か月の間に労働者の解雇を行っていないなど諸条件がありますので、利用に当たっては管轄のハローワークへ事前にご相談ください。職場適応援助者(ジョブコーチ)による支援事業 障害者が円滑に職場へ適応することができるように、ジョブコーチが職場に出向き、障害者本人と事業主や職場の従業員に対してきめ細かな人的支援を行う事業です。● 支援の契機雇用の前後を問わず、必要なタイミングで支援を行います(例:不安の軽減や作業手順を覚えるために雇入れと同時に支援を開始。配置転換や人事異動といった職場環境の変化により職場適応上の課題が生じたため雇用後の支援を開始)。● 実施期間個別に必要な期間を設定します(標準は2~4か月)。職場適応上の課題が改善され、職場の上司や同僚が適切に関われるようになった段階で支援が終了となります。支援終了後は、必要なフォローアップを行います。障害者トライアル雇用事業、職場適応援助者(ジョブコーチ)による支援事業解 説職場適応上の課題や事業所の環境整備等について集中的に改善を図る週3~4日訪問支援ノウハウの伝授やキーパーソンの育成により、支援の主体を徐々に職場に移行週1~2日訪問支援期間1~7か月(標準2~4か月)支援終了時の課題に応じ、数週間~数か月に1度訪問集中支援移行支援フォローアップ●障害特性に配慮した雇用管理に 関する助言●配置、職務内容の設定に関する助言●作業遂行力の向上支援●職場内コミュニケーション能力 の向上支援●健康管理、生活リズムの構築支援●障害の理解に係る社内啓発●障害者との関わり方に関する助言●指導方法に関する助言●安定した職業生活を送るための 家族の関わり方に関する助言家 族障害者事業主(管理監督者・人事担当者)ジョブコーチ上司・同僚常用雇用不安の解消・軽減■ 障害に応じた職場の配慮事項が分からない■ 障害者への接し方、雇用管理が分からない■ 身体障害者は雇用しているが、精神障害者を雇うのは初めて■ どのような仕事を担当させればよいか分からない■ どのような仕事が適職か分からない■ 就職は初めてなので、職場での仕事に耐えられるか不安■ 訓練を受けたことが実際に役立つか不安事業主不安障害者不安トライアル雇用(短時間トライアル雇用)33個別に必要な支援期間を設定 障害者に関する知識や雇用経験がないことから、障害者雇用をためらっている事業所に、障害者を試行的に雇用してもらい、本格的な障害者雇用に取り組むきっかけづくりを進める事業です。 トライアル雇用の1週間の所定労働時間は20時間以上ですが、短時間トライアル雇用の場合には10時間以上20時間未満から開始し、トライアル雇用期間中に20時間以上に変更することを目指すこともできます。● 実施期間トライアル雇用は原則3か月(精神障害者は原則6か月)、短時間トライアル雇用は3か月以上12か月以内で、ハローワークまたは民間の職業紹介事業者等の紹介により、有期雇用契約を締結します。● 申込手続きトライアル雇用に係る求人申込を管轄するハローワークまたは民間の職業紹介事業者等で行ってください。● 助成金の支給トライアル雇用を実施した事業主に対して、トライアル雇用助成金が支給されます。原則として対象者1人当たり1か月最大40,000円(精神障害者を雇用する場合は最初3か月に限り1か月最大80,000円。短時間トライアル雇用では最大40,000円)です。● 対象となる事業主は、過去6か月の間に労働者の解雇を行っていないなど諸条件がありますので、利用に当たっては管轄のハローワークへ事前にご相談ください。 障害者が職場に適応できるよう、ジョブコーチが職場に出向いて、障害者および事業主に対して支援や助言などを行います。● 支援の契機雇用の前後を問わず、必要なタイミングで支援を行います。(例:①不安の軽減や作業手順を覚えるために雇入れと同時に支援を開始。②配置転換や人事異動といった職場環境の変化により職場適応上の課題が生じたため雇用後の支援を開始。● 実施機関個別に必要な期間を設定します(標準は2〜4か月)。職場適応上の課題が改善され、職場の上司や同僚が適切に関われるようになった段階で支援が終了となります。支援終了後は、必要に応じてフォローアップを行います。業事用雇ルアイラト者害障●障害特性に配慮した雇用管理に 関する支援●配置、職務内容の設定に関する支援●職務の遂行に関する支援●職場内のコミュニケーションに 関する支援●体調や生活リズムの管理に関する支援●障害の理解に係る社内啓発●障害者との関わり方に関する助言●指導方法に関する助言●安定した職業生活を送るための 家族の関わり方に関する助言家 族障害者事業主(管理監督者・人事担当者)ジョブコーチ上司・同僚

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