「精神障害者と働く」2020
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雇用して半年後、職場環境の変化による不安や悩みによる離職への危機を、支援機関との連携で乗り越えた事例第2章事例 2主治医に相談したい内容を文書にまとめ森高さんに確認してもらいました会社の考え方と職場の状況が分かって助かりましたまず体調不良についてですが一定期間休職する必要はないでしょう今はまだ仕事の幅を広げるより無理せず継続して働くことを目標にしましょううまくまとめましたね松木店長は文書に沿って職場での状況と相談したいポイントを説明しました狩谷カウンセラーと松木店長は、森高さんの診察に同行し、主治医に相談することにしました狩谷カウンセラーと松木店長は森高さんの診察に同行し主治医に相談することにしました1 職場での状況について●今年4月に、障害者求人で採用●当社の業種:CD・書籍販売●職務内容はバックヤードでの入荷作業から始めた。6か月後に森高さんの意向により他のスタッフと同様に商品管理業務を行っている。●就業時間:週30時間(月~金で1日6時間)から始めて、6か月後に週40時間(シフト制で週5日、1日8時間)としている。●当初は順調に作業を覚えて積極的に業務をこなしていたが、職務内容を変更し、就業時間を延ばしてから体調不良を訴えるようになり、出勤できない日がある。●森高さんからは、指導担当者の交代もあり、仕事上の相談をする機会がなくなったことが要因と聞いている。2 伺いたいポイントについて●現在の体調不良について、どう対応したらよいでしょうか(例えば、就業時間や出勤日数を一定期間減らす、もしくは一定期間休んでもらう)。●今後体調不良を起こさないために当社が留意することはありますか。川中医師松木店長は文書に沿って職場での状況と相談したいポイントを説明しました37

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