「精神障害者と働く」2020
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職場におけるてんかん発作への対応と未然防止に取り組んだ事例第2章事例 4本日はよろしくお願いします私のほかに清野さんと一緒に仕事をしてもらう社員も同席させてくださいそれではてんかんのある社員の雇用管理上のポイントについてご説明しますてんかん発作は脳の神経が一時的に激しく活動することにより起こりますそのためには、本人を介して主治医から就労上の留意すべき事項を聞いておくことが望まれますてんかんだからと一律に制限される職務はなく一人ひとりの症状によって判断される ものです高所や危険箇所での作業など、判断に迷う場合には本人を通じて主治医に確認することが望まれます発作には多くの種類がありその出方は一人ひとり異なりますので個々の状況を把握することが求められますまず、てんかん発作を起こさないような労働条件や職場環境の設定に留意する必要があります主治医に確認しつつその人の症状によって職務内容を判断するということですねはいそのとおりです①個人の状況を把握すること②主治医からの留意事項を遵守すること③通院及び服薬の時間を確保すること④長時間の残業をなるべく避けるなど生活リズムを崩さないようにすること⑤アルコールの摂取は控えること(飲み会への参加は問題ない)⑥発作が起きた場合の対処法と緊急連絡先を社員カードと一緒に携行してもらうことなど妙典商事鍛冶人事係長~発作が起きないようにするために~50

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