「精神障害者と働く」2020
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職場におけるてんかん発作への対応と未然防止に取り組んだ事例第2章事例 4就労に関して主治医からは問題ないと言われていますが留意点としてアドバイスされたのはこれらの事項です発作が起きたときの対応については清野さんと相談してこのような流れ図と緊急連絡先を作成しました参考にしてくださいよく頑張ってくれていますよまた、先日の説明会に参加したある職員は…清野さんの状況はいかがですか発作が起こった時の具体的な対処方法を知ることができたので安心しましたあらかじめ清野さんが就労する上での留意点を伝えていただいてよかったです●過度な緊張やストレス、睡眠不足は避けること●作業上の制限はないが、初めての就労であることから念のため高所での作業は避けること●お酒は控えること●職場で発作が起きた場合は横になって安静にすること意識が元の状態に戻れば就労継続することは可能 発作が5分以上止まらない、対処がわからないときは病院へ連絡すること清野さんが就労するうえで留意することそれからしばらく経ち田中さんが妙典商事を訪問しました精神障害者雇用トータルサポーターとは 平成20年からハローワークに配置され、精神障害者等の求職者に対して精神症状に配慮したカウンセリングを行う等の就労支援を行い、事業所に対して精神障害者等の雇用に関する意識啓発や理解促進を行います。用語解説清野さんの発作時の対応チャート図発作(意識消失とけいれん)が起きる清野さん:家族に連絡し迎えに来てもらう・タクシーを呼ぶかかりつけ医を受診受診後、妙典商事に状況を報告する清野さん、家族:搬送先病院へ向かう処置後、妙典商事へ状況を報告する後日、かかりつけ医を受診妙典商事:大事を取って、 早退させる※※早退させるのは一例であり、元の状態に戻れば業務に復帰することも可能です妙典商事:慌てず対応・横向きに寝かせる・ケガがないかの確認妙典商事:かかりつけ医へ連絡し、指示を仰ぐ妙典商事:そのまま安静にさせ、睡眠から覚醒したら意識の状態を     確認する。判断に迷う際には、かかりつけ医に問い合わせる妙典商事:救急車を呼び、状況を伝える     家族へ連絡を取り搬送先病院を伝える5分以上の発作がない、頭部にケガがない5分以上発作が続く、頭部にケガをした緊急搬送の必要なしとの判断があった体調がすぐれないいつもの状態に戻った緊急搬送の指示がある、連絡がつかない☆家族:○○○-○○○○/090-○○○○-○○○○☆○○病院:△△△-△△△△(担当医:□□)連絡先…と言ってくれましたこちらへ52

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