「精神障害者と働く」2020
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メンタル不調による休職から、職場の上司と産業保健スタッフのサポートにより職場復帰した事例第3章事例 5「休職者から主治医が職場復帰可能と判断した診断書を提出してもらいます職場復帰に際して必要とされる職務遂行レベルに達しているかどうかを把握するため休職者または産業医から主治医に対して情報提供を依頼※2します」和田人事課長は、綱山さんから職場復帰が可能と記載のある診断書を提出してもらいましたまた、診断書だけでは症状の回復度合いや職場復帰の際に留意すべき事項が把握しにくいことから…網山さんの同意を得て綱山さんの主治医に職場復帰の判断に必要な情報の提供を依頼することにしました職場復帰の決定シーン5-2※2 情報提供の依頼については、P65をご参照ください●業務上影響を及ぼすと考えられる症状の有無、注意力や集中力の回復程度、疲労の回復具合、職場復帰の際に配慮すべき事項などその際、事業所の就業規則や復帰後に事業所が想定している業務について説明しておくと、主治医から具体的な意見が得られやすくなります綱山さんの主治医への情報提供依頼事項主治医と産業医の間で情報を共有するに当たり事業所によっては産業医との調整に時間がかかることがありますその際は人事担当部署から情報提供依頼を行っても主治医が対応してくれる場合があります主治医による職場復帰可能の判断第2ステップ59て得を意同のんさ山綱

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