高次脳機能障害者と働く2020
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基礎編なお、これらの症状は単一的に現れるのではなく複合的に組み合わされて現れますし、脳の損傷部位などにより人それぞれ症状の現れ方が異なりますさらに受障している本人がその症状を自覚しにくいことも特徴です高次脳機能障害があると診断された場合器質性精神障害として精神障害者保健福祉手帳の交付対象※になりますなお、脳の損傷によりまひや失語症があるなど身体に障害のある方は身体障害者手帳の交付対象※にもなります「リハビリを続ければいつかは発症・受傷前の状態に戻るのですか」という質問を受けます高次脳機能障害はその名のとおり「障害」ですので、リハビリを継続することで症状が大幅に改善することは難しいといえますただし、周囲の適切なサポートや失われた機能を補う代償手段を獲得することによってできなかったことやできづらかったことができるようになることはあります■改善の見込みについて■■障害者手帳■障害者手帳○○県高次脳機能障害と診断器質性精神障害として『精神障害者保健福祉手帳』の交付対象交付されるには、お住まいの市町村等の担当窓口で申請が必要※精神障害者保健福祉手帳、身体障害者手帳いずれにおいても、個人の障害の状態等によって判断されるため、申請すれば必ず交付されるものではないことにご留意ください。11

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