高次脳機能障害者と働く2020
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基礎編■高次脳機能障害者の雇用管理上の配慮■◆担当者がこれらを対象者と常に共有することで、対象者が記載した事項に誤りがないか、確実に遂行されているかを確認することが、よりよい活用の仕方につながります職場ではどのような雇用管理上の配慮が求められるのでしょうか代表的なものをまとめてみました全 般●スケジュール帳やメモリーノートの活用 ※メモリーノートに関する詳細は、P48の解説ページを参照ください。◆対象者が、1日のスケジュールや覚えておくべき事項を視覚的に把握することで、いつ何をすべきかが理解されやすくなります●作業の定型化●作業マニュアルの作成●チェック表による作業の確認作業の進め方●作業は一つずつ行うようにする◆複数の作業を同時並行で行うことを苦手と感じる対象者が多いです●口答での指示は、端的かつ明確にする◆対象者が指示内容を理解しやすくなりメモを取りやすくなります●指導担当者を決める(複数でも可)◆指導、指示内容に一貫性があることが重要です●作業や仕事ぶりに対するフィードバック をきめ細かく実施する◆ここでいうフィードバックとは、評価結果だけではなく、実際の行動や事実のほか、課題点やほめられるべき内容等について、改めてじっくりと話し合ったり、動機づけたりしながら、今後の成長につながるアドバイスを与えることをいいます作業に対する指示の仕方コンテナに入れる…にチェックして次は…14

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