高次脳機能障害者と働く2020
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実践編リハビリ出勤により職場復帰を果たした事例事例 ❶大林商事人事担当清河課長高山作業療法士小谷さんの状況ですが 高次脳機能障害により 記憶障害として新たな 物事を覚えにくく なっていることと注意障害として作業ミスを生じやすくなっていることがあります管理職の補佐役となると、臨機応変に判断を下し、部下に指示をすることが求められますよね順調です今後は職場復帰に向けて 職場適応力を高めるために職業訓練を受講されることが良いと思いますなるほど 小谷さんは どうですか?それから訓練機関の協力を得ながら職務内容の検討をされてみてはいかがでしょうかこのほか、小谷さんが 職場復帰をする部署の 社員向けに高次脳機能障害 に関する学習会を行うこと をお勧めします小谷さんも がんばっている ようですし、当社 としても小谷さんの職場復帰に向けて検討を進めていきたいと思いますはい 受講して みたいですそうですか リハビリテーション の進み具合はどうですか?スケジュールが固定され、定型的な業務であれば十分作業が可能ですすると、先日 セミナーで習い ましたが、メモリー ノートを使うのが 良いのでしょうかそのとおりですメモリーノートを使用しながら仕事を進めること作業をマニュアル化すること が望まれますところで、小谷さんには 以前管理職の補佐役として 経理全般などを担当して もらっていたのですが……わかりましたわかりました残念ですが 発症前の職務での職場復帰は難しいと思いますしかし24

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