高次脳機能障害者と働く2020
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失語症と右半身まひの障害がありながら、職種転換を図って職場復帰した事例実践編事例 ❸五島作業療法士小畑言語聴覚士からだの右上下肢にまひがありますが日常生活にはほぼ支障がありませんゆっくりですが、手すりがあれば階段の昇り降りができます 右側の上肢は物を持つときに 支えることができますただ、『聴く・話す・読む・書く』ということがこれまでよりスムーズにできなくなったのでスーパーバイザーとしての復帰は難しいかと思います「聞こえない、話せない」ということですか?中越さんは「失語症」と言って、脳の障害によって相手の話している内容の意味が理解しにくくなったり話したい言葉が出にくくなったりしている状態ですいえそういうわけではありません失語症がある場合どのような仕事が考えられるでしょうか?文書の作成やコミュニケーションを主体とした業務は避け、目で見て判断し、行動できる作業がいいと思います定型的な数値入力業務などパソコンでの作業は十分可能ですわかりました確かに店舗では難しいかもしれませんが本社の中には該当する業務がありそうです社内で検討してみますよ、よろ・・しくお・・おね(お願い)・・しします中越さんが新しい 作業に慣れるまでは我々がサポートしますどう対応したらよいか迷うこともあると思いますのでよろしくお願いします51

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