高次脳機能障害者と働く2020
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主な登場人物小谷 真一さん(42歳)脳血管障害(主な障害は記憶障害、注意障害) 精神障害者保健福祉手帳3級株式会社大林商事(社員数800人)の経理部で、経理全般の業務の調整役を担っていた。発症後はリハビリ、職業訓練に取り組み、リハビリ出勤を経て職場復帰することとなった。安森 江里さん(24歳)外傷性脳損傷(主な障害は記憶障害、注意障害、遂行機能障害) 精神障害者保健福祉手帳2級受障後に大学を中退し進路を決めかねていたが、主治医や就労支援機関からのアドバイスや支援により、ジョブコーチ支援を活用した職場実習を経て、鶴田運輸株式会社(社員数200人)において倉庫内でのピッキング作業員として働きだした。中越 健司さん(44歳)脳血管障害(主な障害は失語症、右上下肢のまひ) 身体障害者手帳3級株式会社アラカワレンタル(社員数500人)で、レンタルDVDのフランチャイズ店舗のスーパーバイザーとして働いていたが脳血管障害を発症する。障害状況と職務の適性を見極め、本社での事務補助業務を担当することとして職場復帰した。与野 琢郎さん(21歳)頭部外傷(主な障害は記憶障害、注意障害、社会的行動障害) 精神障害者保健福祉手帳2級受障後は地域の障害者支援施設に通いながら一般就労を目指していたところ、機械部品の金属加工をしている鈴木金属株式会社(社員数100人)において職場実習を経て採用された。事業所と障害者支援施設が連携して、職務上の課題改善に向けて取り組んでいる。中田 渉さん(35歳)脳血管障害(主な障害は左上下肢軽度のまひ) 身体障害者手帳6級化粧品の製造、販売を行う株式会社ハッセー化粧品(社員数1,000人)で事務職として就職。職務上の課題があるため医療機関を受診したところ高次脳機能障害と診断され、その後ジョブコーチ支援を活用することとなった。04

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