高次脳機能障害者と働く2020
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〈部品コードの結束作業〉ちょうどその頃、施設で作業を請け負っていた機械部品製造の鈴木金属株式会社が求人を検討していると聞き与野さんの採用を前提として職場実習の受入れを打診し快諾を得ました障害の認識やコミュニケーション面に課題があったが、周囲の関わり方により改善された事例与野 琢郎さん(21歳)疾患名:頭部外傷(主な障害は記憶障害、注意障害、社会的行動障害)、精神障害者保健福祉手帳2級受障後は地域の障害者支援施設に通いながら一般就労を目指していたところ、機械部品の金属加工をしている鈴木金属株式会社(社員数100人)において職場実習を経て採用された。事業所と障害者支援施設が連携して、職務上の課題改善に向けて取り組んでいる。与野さんは専門学校時代にバイク事故により受傷。手術・入院を経てリハビリテーションセンターで6か月リハビリを実施した後、地域の障害者支援施設へ1年間通いましたそこでの作業経験を活かして製造職で一般就労を目指すこととなりました与野さんが担当する作業はいずれも定型作業となりました覚えるまでには時間がかかったものの、障害者支援施設の保坂指導員と鈴木金属の貝野部長(製造部長兼採用担当)作業指導役の神村ライン長が連携して指導したことによりこれらの作業ができるようになりました障害者支援施設保坂指導員神村ライン長貝野部長事 例4シーン4 - ❶障害に対する自己認識〈機械でのプレス作業〉一緒にがんばっていこうこちらこそよろしくお願いしますはい58

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