高次脳機能障害者と働く2020
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職場適応援助者(ジョブコーチ)による支援事業の紹介〜ジョブコーチ支援事業とは〜 障害者が円滑に職場へ適応することができるように、ジョブコーチが職場に出向き、障害者本人と事業主や職場の従業員に対してきめ細かな人的支援を行う事業です。 地域障害者職業センターに所属するジョブコーチと社会福祉法人などに所属するジョブコーチがあり、必要に応じて両者が連携して支援を行います。 また、事業主が自ら雇用する障害者(在職者)のために、ジョブコーチを配置することもできます。○支援の契機雇用の前後を問わず、必要なタイミングで支援を行います。(例 : ①不安の軽減や作業手順を習得するために雇入れと同時に支援を開始。②配置転換や人事異動といった職場環境の変化により職場適応上の課題が生じたため雇用後の支援を開始。③職場復帰に当たって疲労への対処や作業の進め方を確立するとともに指導担当者や周囲の従業員が障害特性を把握して適切に関われるようにするため支援を開始。)○支援の内容障害者自身に対する支援はもとより、事業主や職場の上司、同僚などに対しても、障害者の職場適応に必要な助言を行い、また、必要に応じて職務や職場環境の改善を提案します。○実施期間個別に必要な期間を設定します(標準は2~4か月程度)。職場適応上の課題が改善され、職場の上司や同僚からの支援が適切に行われるようになった段階で支援が終了となります。支援終了後は、必要なフォローアップを行います。● 障害特性に配慮した雇用管理に 関する助言● 配置、職務内容の設定に関する助言● 障害の理解に係る社内啓発● 障害者との関わり方に関する助言● 指導方法に関する助言● 安定した職業生活を送るための家族の関わり方に関する助言● 作業遂行力の向上支援● 職場内コミュニケーション能力の 向上支援● 健康管理、生活リズムの構築支援事業主(管理監督者・人事担当者)障害者上司・同僚ジョブコーチ家 族支援期間1~7か月(標準2~4か月)(地域障害者職業センターの場合)職場適応上の課題や事業所の環境整備等について集中的に改善を図る週3~4日訪問支援ノウハウの伝授やキーパーソンの育成により、支援の主体を徐々に職場に移行週1~2日訪問支援終了時の課題に応じ数週間~数か月に一度訪問移行支援集中支援フォローアップ個別に必要な支援期間を設定78資 料● 障害特性に配慮した雇用管理に 関する支援● 配置、職務内容の設定に関する支援● 障害の理解に係る社内啓発● 障害者との関わり方に関する助言● 指導方法に関する助言● 職務の遂行に関する支援● 職場内のコミュニケーションに 関する支援● 体調や生活リズムの管理に関する支援● 安定した職業生活を送るための 家族の関わり方に関する助言

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