就業支援ハンドブック
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センター(以下「職業センター」という。)の参加も要請することとした。 その後、チーム支援会議が開催される。本人、ハローワークD、職業センター、H移行支援事業所、就業支援担当者の5者で行う。母親は都合で参加できず、H移行支援事業所より報告することとした。ハローワークDよりチーム支援計画と各支援機関の役割の説明があり、本人同意する。また、ジョブコーチ支援の実施に向け、支援計画策定等に資するため職業センターの職業評価を実施することとなった。当センターからは物流会社I社について情報提供した。作業内容がコンテナ洗浄と野菜の袋詰めが主な業務であること、職場環境として比較的年配の従業員が多いことから、本人に合う職場と考えていることを説明し、ハローワークDと当センター、H移行支援事業所で職場開拓を実施することとなった。 第1節 障害者就業・生活支援センターにおける支援の実際 101 ② 職場開拓と職場実習の実施 職場開拓では、ハローワークD、H移行支援事業所、就業支援担当者の3者で訪問。I社の管理者と現場担当者と面談、作業内容の見学、Aさんの説明、本人の見学依頼を行った。本人より実習希望があれば実習を行うこととし、本人の見学日時、実習となった場合の実習期間、時間と場所、作業内容について確認した。実習期間は2週間で平日のみ10日間、時間は9時から15時、作業内容は野菜の袋詰めとコンテナ洗浄となる。また、実習初日より3日間は終日支援に入ること、その後もH移行支援事業所と共同で巡回することを説明し、企業の不安払拭に努めた。 後日、本人とH移行支援事業所、就業支援担当者の3名で見学する。作業内容の確認、I社までの通勤ルートの確認、入口の確認、職場の方との面識作りを行った。職場見学を行ったことで本人の不安も軽減され、見学後、本人希望により実習を開始することとなる。結果はハローワークDへも就業支援担当者より報告した。<職場実習の実施> 当センターにおいては、職場実習を実施する場合は、職場実習依頼文、傷害保険および損害保険への加入、本人および家族の職場実習同意書、企業の職場実習同意書の4点を準備している。今回は移行支援事業所を利用していたため、上記4点についてはH移行支援事業所に作成を依頼し、写しをもらうこととした。実習支援については、H移行支援事業所と相談し、支援予定を組んだ。また、実習初日は双方とも支援に入り、支援の視点を共有することとした。 実習初日、見学時に確認した入口で本人と待ち合わせた。就業支援担当者とH移行支援事業所の2名で支援を行う。本人は緊張した様子を見せて

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