就業支援ハンドブック
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センターに提出する。その後、職業センターにて職業評価が実施される。ただし、本人の負担を考慮し、職業センターが出向いて職業評価が実施されることもある。評価結果については職業センターにおいて取りまとめ、後日拡大ケース会議にて説明がなされる。 第1節 障害者就業・生活支援センターにおける支援の実際 1035)採用から職場定着支援 ① 採用に向けた支援 ハローワークDがI社より就業場所、仕事の内容、賃金形態および給与、雇用形態、雇用期間、就業時間、週所定労働日数、休日、加入保険等を確認した。1日6時間、週5日勤務のパート勤務、作業内容は職場実習と同じコンテナ洗浄と野菜の袋詰め作業という条件であった。障害者専用求人がI社より提出されたため、本人、H移行支援事業所、就業支援担当者の3名でハローワークDへ行き、求人内容を確認する。本人の希望も「働きやすい職場環境で長く働くこと」と変化があり、I社の雇用条件に不満はなかった。そのため、紹介状交付、面接日時の調整となる。面接はH移行支援事業所が同行支援することとなった。この時、雇用にあたってはI社もジョブコーチ支援の利用希望があることをハローワークDより就業支援担当者が確認、職業センターとの連絡調整は就業支援担当者が行うことなり、障害者職業カウンセラーへ連絡している。 面接に向けた履歴書の作成については、志望動機は本人の言葉で表現されることを大切にし、内容のまとめ方や書き方、証明写真の貼り方まで支援する。面接想定問答集を独自で作成し、その問答集を活用して面接練習を行う。面接当日は就業支援担当者が同行する場合、基本的に面接中に本人の代わりに説明せず、必要なことは最後に説明を加えるように心掛けている。あくまでも企業と本人の面接であることを重視している。今回は移行支援事業所を利用していたため、上記支援は移行支援事業所が行っている。 ② 就業支援担当者とジョブコーチの連携 面接後、当日中に採用の返事がきた。1週間後から働いて欲しいとの話であった。採用に伴い予定していたジョブコーチ支援については、当センターを運営する法人に所属するジョブコーチ2名が担当することとなった。支援開始5日前には、ジョブコーチより企業と本人・家族に向け訪問型職場適応援助者支援計画について説明。その際は支援方針を確認するために就業支援担当者も同席する。 採用初日、就業支援担当者はジョブコーチ2名と一緒に就業開始時間前

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