就業支援ハンドブック
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水木金108 第2章 就業支援の実際(事例) 以上のプログラムへの参加を経て、職業準備性が向上した利用者から就職活動に入り、ハローワークや地域障害者職業センター、障害者就業・生活支援センター等と連携し、各種支援制度等の利用を検討しながら、就職を目指していく。そして就職した後も、相談や職場介入などを含めた就業継続支援を行っている。その一環として当施設では、ハローワークや医療機関の支援者等と一緒に月1回仕事が終わってから立ち寄れるよう夕方から夜にかけての時間に『アフターワークの会』を開催している。精神障害をもちながら働いている方々が気軽に参加でき、精神障害に伴う悩みや、障害年金や雇用保険などの情報、仕事を長続きさせるための工夫や、仕事で失敗してしまったがどうしたらいいか、など働いていれば誰もが体験し思い悩むことについて話し合い、仲間同士で支え合う場となっている。 表2、表3のとおり、利用者の約半数以上が就職に結びついている。就職はオープン(障害について企業に伝える)の方が多いが、クローズ(障害について企業には伝えない)でも勤務条件と職場環境が本人と合っていれば、継続して働くことができている。なお、就職後の支援の一環として、転職支援も行っている。表2 施設の利用状況と就職者数(平成15年1月~令和2年10月末現在)表1 プログラムスケジュール火曜日9:15~10:00月朝のミーティング(気分調べ・本日の予定・当番)ラジオ体操等10:00~12:00所内実習職場実習(パソコン教室)(脳力アップ)総登録者数272名就職者数153名12:00~13:00昼休み男女比男性:191名女性: 81名オープン133名平均年齢36.0歳 (登録時)クローズ20名15:00~15:30掃除帰りのミーティング(各作業の報告・明日の予定・連絡事項)13:00~15:00ビジネスマナー・体調管理のセミナー他就労セミナー・SST他生活セミナー所内・職場実習SST・スポーツ他3)当施設利用者の就職実績

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