就業支援ハンドブック
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①④②③「2年生職業ガイダンス」資料より 「あなたたちが卒業する年の4月に雇用を検討している、こういう会社があって、『ぜひ現場実習で生徒に会いたい』とお話しがあるんだけど、チャレンジしてみますか」 生徒へのこんな投げかけをすると、ほぼ全員「やりたいです!」と現場実習の設定になっていく。生徒も、現場実習をやってみないとわからないことを知っていき、実習終了後の評価や手ごたえ、会社の情報によって次のステップの検討に進んでいく。 Aさんも、この流れで進めていった。終わった後には必ず「この後、(今回現場実習に行った)K社はどうだった?」と聞くようにしているが、Aさんは、「んんん・・・もう1社できますか?」と聞いていた。 「そうだよね、じゃあL社でやってみて、考えてみよう」 Aさんに限らず、本校の生徒が「選択」していく時、比較することがその支援として有効になる。自分で観点を見つけ、絞り、優先順位をつけながら、選択していく。そして、「やりたい仕事」から就職活動を考え始め、「できる仕事」をあわせて就職を目指すことを学んでいく。 「選択」していく時に、「できる仕事」が多いほど、会社の期待(つまり求人内容)に応えることができ、選択肢が広がる・・・その構造を知ってい 第3節 特別支援学校における支援の実際 125図3 仕事を選ぶときに考えることやりたいこと(仕事)できること(仕事)会社から求められること(仕事)①趣味②あこがれの仕事③現実の仕事④理想の仕事

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