就業支援ハンドブック
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 就業支援を実際に行う際の重要な視点として、次のことが挙げられる1)。 1)個人と職場の双方に向けた支援 図1の概念モデルに従えば、効果的な就業支援サービスは、個人ニーズへの満足度と職場(環境)のニーズ(要求水準)への充足度の双方を向上させることにある。そのためには、個人と職場の双方に向けた支援を並行させることが重要となろう。 図1の概念モデルの下段には、こうした個人と職場(環境)の双方に並行して提供すべき支援の方針を示した。すなわち、個人に向けられたサービスや支援は「機能の発達」を促すことを目指す。これは更に、教育や訓練によってこれまで習得していなかった機能や能力を新たに獲得する「技能の発達」と、学習を通して既存の機能や能力を実際の職場で活用できるように再構成する「技能の活用」の2つの方法がある。 第1節 就業支援とは 139第2項 就業支援のための視点就業支援ハンドブック全頁.indd 14112/05/24 18:04個人(欲求)のニーズ図1 職業リハビリテーション活動の概念モデル

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