就業支援ハンドブック
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 ① 面接・調査 面接・調査は、支援機関で必ず用いられる方法である。検査や職場実習は必要に応じて実施するが、面接は、アセスメントに不可欠なものであり、また土台となる方法である。アセスメントは「面接に始まり面接に終わる」といっても過言ではない。具体的には利用者本人、その家族等に対する面接による情報収集のほか、関係機関からの情報収集による。<ポイント>〇 面接に当たっては、個人情報の取扱い等の説明を行い、同意を得ること。この場合、文書を渡して説明する方がよい。〇 あらかじめ面接・調査項目を統一様式として定めておき、漏れや重複がないように効率的に行う。〇 面接・調査を行う前に、挨拶、自己紹介、当日の予定などを分かりやすく説明する。〇 面接では、潜在しているニーズを引き出すため、必要に応じて「うなずく」「相手の言葉を繰り返す」「言いたいことを明確な言葉で返す」等、カウンセリングの技法を活用すると効果的である。〇 面接では、プランニングに必要不可欠な範囲のものを聴取することとし、就業支援に直接関係のないプライバシーに立ち入らない。〇 利用者の待機中の言動、面接の際の同伴者との接し方等も貴重な資料となるので、観察・記録しておく。〇 面接の主役は、利用者本人であり同伴者ではない。あくまで利用者を中 第2節 職業に関する方向付けのための支援 17図4 アセスメントの方法

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