就業支援ハンドブック
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  就業支援に当たっては、職業紹介、企業への雇用率達成指導等を行うハローワークのサービスを効果的に活用することもポイントである。そのためにも、ハローワークの機能をよく理解し、それを踏まえて、日頃からハローワークの担当者と顔の見える関係作りに努めることも重要であろう。38 第1章 就業支援のプロセスと手法1)ハローワークの障害者担当窓口を初めて利用するときの留意点 ハローワークの主な利用者は、仕事を探している人(求職者)と雇い入れる人を探している企業(求人者)である。 求職者に対しては、職業相談部門が希望の仕事やその探し方などの相談(職業相談)や仕事のあっせん(職業紹介)などの窓口となり、一般に、仕事を探す障害者に対しては、この職業相談部門が担当窓口となる(専門援助部門という障害者専門の窓口があり、ここが担当窓口となる。)。また、精神症状に配慮したカウンセリング等を行う精神障害者雇用トータルサポーター等を配置しているハローワークもある。 ハローワークを利用する障害者は、年々増加しており、ハローワークの担当者はとても忙しくなっている。日によっては、窓口が混雑し待ち時間が長くなることもあるので、ハローワークへ相談に行く日時を決めたら、事前にハローワークに電話し、担当者の都合や混雑状況を確認しておくとよい。そのときには、ハローワークが対応体制を検討しやすいよう、障害者本人の同意を得られれば、本人の障害特性や職歴等を簡単に説明したうえで、訪問日時を調整するとよい。 また、窓口での相談を効率的に進め、本人の状況をよく理解してもらうためにも、ハローワークを訪問する前に、本人の特性や職歴、希望する仕事、質問したい事項などをまとめておくとよいだろう。2)ハローワークへの求職登録、職業相談の留意点 ハローワークを初めて利用するときには、求職登録といわれる求職者の氏名、連絡先、職歴などの登録が必要となる。原則として、障害者が居住する地域を管轄するハローワークに登録することとなっている。 求職登録の際には、ハローワークの登録申込書に必要事項を記載する。記載事項には、具体的な希望職種や希望の賃金などもあるが、こ◇ハローワークのサービスの効果的な活用◇■コラム② 

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