就業支援ハンドブック
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り組んでいるグループ・企業のCSRの取組みの一環として (法令遵守、人材の活用、地域貢献等)・行政からの要請や指導・ノーマライゼションの推進②人材確保、収益の向上に関して障害者雇用に経営上のメリットを感じているグループ・雇用している障害者が労働力として充分戦力となっている。・求人を出しても応募が少ないなど人材確保が難しい。・納付金の納付、助成金の支給、各種援助制度の利用、各種支援機関か らのサポートなどを勘案すると経営メリットがある。③近親に障害者がいたり、近隣に障害者施設や特別支援学校があり、障害者を身近に感じているグループ・身内に障害者がいる。・障害者施設の職員や特別支援学校の教諭から熱心に雇用を依頼された。 4)採用担当者に説明を行う際の留意点 採用担当者に説明を行う際は次のことに留意する。①できるかぎり専門用語は使わない。分かりやすい言葉で説明する。②障害や病気の状態ではなく、働く観点で特性や配慮事項を伝える。③企業の不安感を払拭するよう前向きな姿勢で話す。 企業に対して障害特性を説明する際、我々支援者にとっては当たり前の言葉でも、企業の担当者にとっては初めて聞くことであったり、使われている言葉の意味が分かりづらい、情報量が多くて分かりづらいといったことが起こりやすい。極力専門用語を使わず簡単な言葉を使うよう気を付ける。また抽象的な表現もできる限り避け、数値や具体的例示による説明を心掛けることが必要である。 加えて、企業は障害状況の情報より、就業現場で何がどのくらいでき、何ができないのか、具体的に何を配慮すればよいかに関心がある。障害状況の説明を専門的に説明するより、就業現場で現れる特性や行動について具体的に説明することが重要である。 第4節 就職から雇用継続に向けた支援 55

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