就業支援ハンドブック
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66 第1章 就業支援のプロセスと手法3ジョブコーチ支援のプロセス1)アセスメントからフォローアップまで ジョブコーチ支援のプロセスは、大まかにアセスメント→支援計画の策定→支援の実施→フォローアップに分けられる。2)集中支援と移行支援、支援期間、支援開始のタイミング ① 集中支援と移行支援 支援は、支援頻度が多いまま永続されるものではなく、徐々に支援頻度を減らして(フェイディング)、最終的には企業内の無理のない支援体制(ナチュラルサポート)により、障害者が安定して就業を継続していくことができる状態を目指すものである。そのため、支援は、職場適応のための課題解決を図りながら企業内の支援体制の構築に向けた支援を集中して行う過程と、ジョブコーチ主体の支援から企業主体の日常的な支援・指導体制(ナチュラルサポート)に移行する過程に分けられる。前者を「集中支援期」、後者を「移行支援期」という。 ② 支援期間 支援期間は、職場適応援助者助成金における訪問型ジョブコーチによる支援においては、最長1年8か月(精神障害者の場合は最長2年8か月)までとし、集中支援期および移行支援期(あわせて最長8か月)およびフォローアップ期間(最長1年)からなるものとされる。また、精神障害者については、必要に応じて通常のフォローアップ期間の後に、状況の確認等を行うための追加のフォローアップ期間を設定できるものとされる。なお、集中支援期および移行支援期は個別に必要な期間が設定され、標準的な支援期間は、2か月から4か月である。 ③ 支援開始のタイミング 配置型ジョブコーチおよび訪問型ジョブコーチによる支援においては、雇用前、雇用開始時および雇用後のいずれからでも開始できる。a 雇用前(訪問型ジョブコーチによる支援においては、支援対象障害者が、支援の開始日から2か月以内に雇い入れられることが確実な場合)

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