就業支援ハンドブック
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72 第1章 就業支援のプロセスと手法6)その他の環境への働きかけ ① 疲労をコントロールする ストレスをコントロールすることは一般的には難しいが、疲労をコントロールすることで間接的にストレスをコントロールすることができる。具体的には、勤務日数、勤務時間、職務内容を調整することで、疲労をコントロールする。 例えば、精神障害があり疲れやすいため一日4時間の就業がその時点で限度である場合、いきなり8時間就業することは負担が大きくなり、体調を崩すことにつながることが懸念される。この場合、企業と交渉し、就業時間を4時間から始めて段階的に延長していくことができないか調整する。 ② モチベーションを向上させる 機能分析の項で述べたように、人間の行動は、行動が生起した際の「結果」、つまりどのようにフィードバックされるかに左右される。この考えに基づき、作業の結果に対するフィードバックを行う中で対象者のモチ<方法の構造化> 手順書をどのように使用するかによって、携行型、掲示型に分けることができる。

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