就業支援ハンドブック実践編
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第1章 アセスメントとプランニングの概要4第1章 1② 検査職業適性検査、職業興味検査、各種心理検査、ワークサンプル等の検査(テスト)により、アセスメントを行う。③ 場面設定特定の場面を設定しアセスメントを行う。※  例えば、「面接・調査において質問が苦手という情報があれば、質問のロールプレイを行う」、「集中力が続かないという情報があれば、一定時間の作業課題を実施する」等である。④ 職場実習①~③で把握された情報を踏まえ、実際の職場で作業を行うことを通してアセスメントを行う。⑤ 行動観察①~④の手法を行いながら、客観的視点で利用者の行動や発言を注意深く観察し、ありのままに記録する。※  例えば、作業場面を設定した場合に、単に作業量等の結果を把握するのではなく、作業ぶり(指示通りに取り組めるか、課題に集中できているか等)を行動観察することによって、「なぜそのような結果になったのか」を把握することが重要である。面接場面においても、聞き取った内容だけでなく、話し方や表情、態度などを観察することによって、利用者の精神的側面などを洞察する。支援者は、自身が所属する施設に①~⑤のどの機能があるのかを客観的に捉え、施設の機能やアセスメントスキルについて強みと課題を認識することが、利用者に対する適切なアセスメントの実施や関係機関とのスムーズな連携体制の形成に重要である。察観動行職場実習場面設定検査(テスト)面接・調査図3 アセスメントの手法

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