就業支援ハンドブック実践編
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第1章 アセスメントとプランニングの概要6第1章 22 本書で解説するプランニング(支援計画の策定)の概要本書においては、どのようにプランニングを進めていくか(プランニングのステップ)、どんな内容をプランニングに盛り込むか(プランニングの内容)について、各事例を通じて分かりやすく解説をしている。ここでは、プランニングのステップ、プランニングの内容について概要を説明する。プランニングのステッププランニングは大きく以下のステップを通じて行われる必要がある。① 情報の整理アセスメントで把握・分析した情報を整理し、それらを基礎として導き出される結論、利用者が安定した職業生活を実現するための課題、今後の支援計画をまとめる。② ケース会議等での検討アセスメントを担当した支援者は独自の判断のみでプランニングを行わず、必要に応じてケース会議等において検討を行うとともに、文書にてとりまとめ組織決定を行う。③ 利用者に対する説明と同意支援計画は、原則として利用者に書面で提示し、内容を分かりやすく説明した上で同意を得る。障害等のために利用者単独では理解が困難な場合は家族等の同席を求め、本人および家族等の同意を得る。※ 適切に同意を得るためには、インテークやアセスメントの段階から利用者と丁寧に双方的なコミュニケーションを取ることが重要である。例えば、利用者が「何のためにアセスメントで組立作業を行ったのか」の理解が十分できていなければ、組立作業の結果を踏まえて今後の方針を説明しても、十分な納得を得られない。利用者が理解しやすい説明ができているかについて、常に注視する必要がある。④ 関係機関への連絡策定された支援計画は、利用者の同意を得た上で関係機関と共有し、関係機関も同じ方向を向いて支援を進める必要がある。情報の整理ケース会議等での検討関係機関への連絡利用者に対する説明と同意図5 プランニングのステップ

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