就業支援ハンドブック実践編
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図2 申し送りシート表1 申し送りシートの「3.相談、支援経過」部分これまで取り組んだ支援内容・ 計4回の面談を実施(うち2回はAさんとのみ面談)・ 初回面談では、「直ぐに就職したい」という焦りが強く表れていたが、これまでの就労経験を振り返る中で、慎重に就職活動を進めていく姿勢に変化してきている。過去の就労経験・ 勤務した企業すべてで作業遂行に係る叱責を頻繁に受けている(理解力、スピード、正確性等の全般的な事項)。叱責を受けても理由が分からず、また周囲に相談もできず、叱責に耐えられなくなって無断欠勤をし、離職するという傾向がある。・ Aさんは、家族に欠勤を隠していたため(父親に知られたくない)、家族も気づいていなかった。ただし、自宅では食欲が無い、夜中に大声を出す等、家族にも分かるストレスサインは出ていた。・ 最も長く勤務した物流倉庫では、現場担当者が親身にしてくれていた(現場担当者が変わり不適応となった)。・ 通勤について、1時間程度、電車、バス等の複数の交通機関の利用等があったが問題は無かった。生活面・ 引越し業を辞めてから約1年間在宅生活が続き、生活リズムが不規則になっている。・ 過去に給料の大半を給料日に使ってしまったことがある(高額な電化製品を購入)。※ 将来一人暮らしをするという希望を持っているが、母親は心配している。第2章 事例5 就業支援ネットワークを活用した情報収集によるアセスメントとプランニング116第2章 事例5

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