就業支援ハンドブック実践編
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図3 職業準備性ピラミッド(3) 地域障害者職業センターを活用したアセスメントの勧奨B事業所への通所により得た情報から、ワーカーは、Aさんについて、基礎体力や労働習慣に大きな課題はなく、人とのコミュニケーションが頻繁でない作業種であれば、職場での指導や配慮によって適応できる可能性が高いと判断し、Aさん及びB事業所と今後の進め方について検討した。【Aさん】「B事業所への通所によって自信がついた」「就職に対して焦りではなく前向きな気持ちとしてチャレンジしたい」等の意向【B事業所担当支援員】「もっとB事業所で訓練すれば伸びる部分もあると思うが、マッチングによっては必ずしも訓練は必要でない」「会社からどこまで求められるか分からない」等の見解B事業所からは職場体験実習の提案があったが、ワーカーは、職歴が複数あるAさんに体験型の実習は必要なく、関係者がAさんに適した作業環境や事業主に依頼する具体的な配慮の内容、ジョブコーチ等による職場内支援の効果等について理解を深めること、具体的な就職活動の方法や就職活動中~就職後までAさんや支援機関が留意すること等を整理することが必要である旨を説明した。そのために、地域障害者職業センター(以下「職業センター」という。)に職業評価を依頼することを提案したPoint18  。Aさん及びB事業所からも希望が確認できたため、ワーカーから母親に連絡を入れることとした。第2章 事例5 就業支援ネットワークを活用した情報収集によるアセスメントとプランニング120第2章 事例5

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