就業支援ハンドブック実践編
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プランニングの内容 1 就職活動について○Aさんの目標(Aさんが具体的に行うこと)① 引き続きB事業所に通所し、生活リズムの維持、質問や報告の習慣づけに取り組む② 毎週水曜日の午後にハローワークで求職活動を行う③ 毎週金曜日の午後にセンターを訪問し、就労アンケート(図4)やプロフィール票(図5)を作成する○各支援者が行う事項【B事業所】・ 引き続き通所時の支援を行う。・ 「作業は、箱詰め、ピッキング、清掃に重点化する」「コミュニケーションの講座は引き続き受講し、特に作業中の質問について習慣づけを図る」等に留意する。・ 必要に応じハローワークに同行する。【ハローワーク】・ Aさんの来所時に、求人情報の提供や検索方法の助言等を行う。・ 週30時間程度で、軽作業、清掃、倉庫内作業、バックヤード等の求人を情報提供する。【センター】・ Aさんの来所時に面談を行い、採用面接に向けた準備を進める。採用面接にはワーカーが同行する。・ Aさんと就労アンケートやプロフィール票を作成し、具体的な求人選びや応募企業への情報提供等に活かす。2 就職後について○Aさんの目標(Aさんが具体的に行うこと)① スピードよりもミスなく正確に作業することを意識する② 分からないことや悩むことはそのままにせず、質問したり相談をする※ 職場の人に言えなければ支援者に伝える③職場での状況を時々は母親や父親に話す○各支援者が行う事項【B事業所】・ Aさんの精神的なケアとして、OB会(レクリエーション)の参加や休日のB事業所の訪問等を受け入れる。【ハローワーク】・ 事業主に対し、トライアル雇用やジョブコーチ支援等の制度の活用を勧奨する。【職業センター】・ ジョブコーチ支援を行う。また事業主が障害者雇用に不慣れな場合は受け入れに係る助言を行う。【センター】・ 定期的に企業訪問を行う。・ ジョブコーチ支援終了後は長期的なフォローアップを行う。・ 就労状況を適宜家庭に連絡する。父親にもAさんが頑張って就労している状況を伝える機会をタ第2章 事例5 就業支援ネットワークを活用した情報収集によるアセスメントとプランニング126第2章 事例5

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