就業支援ハンドブック実践編
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共有、事業主との関係作りを目的にセンターも2週間に1度のペースで職場訪問を行った。トライアル雇用の中間、終了時点にも企業にてケース会議(参集範囲:Aさん、センター、ハローワーク、職業センター)を実施し、Aさん、事業主、支援者で状況や目標・課題の共有を行った。常用雇用に移行し、トライアル雇用から半年後の時点でジョブコーチのフォローアップは終了とし、現在はセンターが定着支援(職場訪問、定期面談など)を実施している。また、定着支援はセンターが中心となって行っているが、AさんはB事業所のOB会(レクリエーション)に毎回参加しており、仕事の帰りにセンターだけではなくB事業所に訪問することもある。AさんにとってB事業所は就職することを目標として一生懸命取り組んだところであり、仕事で挫けそうな時にB事業所に行けば「働くための工ネルギーが得られる」「就労のモチベーションが維持される」等と話されている。就労して1年半が経過、この間に障害年金の受給も決まり、一人暮らしに向けて地域の生活支援センターを紹介し、Aさんの単身生活に向けた準備を進めているところである。なお、父親を交えたセンターでの相談は実現していないが、就労後1年が経過した時点で、父親からAさんに対して「良く頑張っている」旨の話があり、Aさんも仕事の状況を家庭で話しやすくなっている。第2章 事例5 就業支援ネットワークを活用した情報収集によるアセスメントとプランニング128第2章 事例5

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