就業支援ハンドブック実践編
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3 職場実習に係るアセスメント1~本人と職場実習先のマッチング~(1) F市協議会との連携による職場実習の実施① F市協議会についてF市協議会には、「情報部会」、「相談部会」、「就労部会」の三つの専門部会があり、「就労部会」は障害者の雇用環境の充実を図るために、「①企業開拓」、「②当事者スキルアップ」、「③支援者スキルアップ」、「④個別支援会議」の4つのワーキンググループを設置している。「就労部会」の構成機関は、「就労移行支援事業所」、「就労継続支援A型事業所」、「就労継続支援B型事業所」、「指定障害者相談支援事業所」、「特別支援学校」、「F市障害福祉担当課」、「F市商工労政担当課」、「県県南広域振興局」、「ハローワーク」、「障害者就業・生活支援センター」等、地域の就業支援機関・関連の行政機関となっている。就労部会の開催は年4~5回、ワーキンググループ活動は随時開催され、企業開拓・実習調整活動、障害者のスキルアップ研修や支援者スキルアップ研修、企業見学等が行われている。就労部会において議論を重ねる中では、障害者の雇用環境を充実させるため、企業開拓がまず必要との認識から、就労部会の「企業開拓ワーキンググループ」にて協力事業所情報シート(図1)を作成し、情報集約活動を展開している。図1 協力事業所情報シート② 「協力事業所情報シート」についてシートには、会社名、連絡先、担当者に加え、「情報提供」、「見学受入」、「実習受入」、「就労相談」の4つの選択項目が設定されている。このシートを、「F市商工労政担当課」や「商工会議所」等から情報を得た地域の企業に訪問・配布し、返信が得られた企業から、特に4つの選択項目から、障害者雇用や職場実習に協力可能な企業の情報を整理し、「職場見学」や「職場実習」の依頼先として検討する仕組みとなっている。第2章 (参考事例) 自治体のネットワークにおける事業所情報を活用した職場実習によるアセスメントとプランニング132第2章 事例5

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