就業支援ハンドブック実践編
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<補足>障害者支援に関しての「アセスメント」及び「プランニング」については、あらゆる機関で必要な具体的支援手法として用いられているが、就業支援を行う上では、特に企業目線を意識しながらアセスメントとプランニングを行うことが重要であると考えている。職場実習におけるアセスメントは、就業を目指す障害者にとって、就業体験の機会と自信を付与する有効な機会となる。また、職場実習を活用したアセスメントとその際の企業評価を踏まえたプランニングにおいては、企業が求めるレベルに障害者のスキル向上を図っていく要素と、障害者を雇用しようとする企業が、障害特性に対する理解や配慮事項が何かについて理解する要素があり、それは支援者を媒介として進められているように思われる。本事例では、職場実習において「個人プロフィール表」を共通のアセスメントツールとして活用し、さらに「実習~雇用計画書」等を活用し、丁寧にアセスメントとプランニングを行うことで、実際に就職に至った事例を紹介した。また、一人の障害者の就業支援に対して、協議会を核とし、特別支援学校、ハローワーク、障害者就業・生活支援センターが連携を図りながら支援を展開したことも、企業におけるアセスメント、プランニングに有効であったことも併せて報告したい。第2章 (参考事例) 自治体のネットワークにおける事業所情報を活用した職場実習によるアセスメントとプランニング138第2章 事例5

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