就業支援ハンドブック実践編
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ホ 検索修正(OA課題)(選定理由)文書入力や数値入力は安定して遂行できたため、検索修正の課題を追加選定し、作業手順の理解力や注意の配分等の能力をさらに把握することとした。(作業内容)指示書に基づきパソコンでデータを検索し、必要に応じてデータの内容(名前、生年月日、住所等の12項目)を修正する作業。5段階のレベルで合計5名の修正を実施する。指示書を基に修正箇所(指示書とデータが一致していない箇所)を見つけ、適切に修正し入力する必要がある。数値入力や文書入力と同様にパソコン基本操作スキルが求められることに加え、修正箇所に気づくための注意力や照合力が必要である。なお要修正箇所は、指示書では太文字で区別している等、作業遂行を平易にする配慮がある。 指示書 検索修正画面(実施状況)数値入力や文書入力と同様、指示書を活用するよう指示を行った。しかしながら作業遂行に当たっては、一部手が止まる場面があったため、口頭指示とパソコン画面への指さし(ポインティング)での補足説明を行った。なお最初の指示においては、修正箇所は太文字であるというヒントを示さなかったため、Aさんはそのことに気づかず、全ての項目について修正の有無を確認する作業をしていた。そのため、途中で修正箇所は太文字のみであることを伝えたところ、作業遂行はスムーズとなった。正答率は、5試行実施し4試行の正答であり、1か所は修正すべき項目に気づかなかった結果、ミスが発生した。なおミスの要因としては、該当箇所の項目のひとつであったメールアドレスの修正を非常に注意深く行っていた様子があり、その後に注意力が途切れてしまったためと思われた。併せて、本日の作業課題は休憩なしで1時間半程度実施していたこともあり、疲労による注意力の低下の可能性も想定した。第2章 事例1 ワークサンプル幕張版(MWS)等を活用したアセスメントとプランニング36第2章事例1

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