就業支援ハンドブック実践編
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(Aさんの感想)上記のミスをAさんに伝達すると、「完全に見落としていた。」「メールアドレスの修正を終えた時、全て終わったと思った。」との感想があった。また、太文字がヒントであることに気づかなかったことについては、「とにかく見落とさないように全項目をチェックしようと思っていたため、太文字と通常の文字との違いが何か意識しなかった。」と話された。カウンセラーからは、見落とさないように心掛けたことは良かったが、どこを確認するか、何をチェックするか等のポイントについては周囲の助言があった方が望ましいこと、またポイントが明確に理解できれば、正確に作業を遂行することが可能であることをフィードバックした。また検索修正の課題の内容について、何を実施しているのか全体のイメージが持てたかどうか確認したところ、「間違えている箇所がどこかチェックすることに精一杯で、全体的なことは分からない。」と話された。そのため、作業内容や全体の流れがイメージできれば、その後は適切かつスムーズに対応できるようになると思われる旨を伝達した。最後に疲労について質問すると、「やや疲れましたが大丈夫です。」と話された。(4) プランニング(職業リハビリテーション計画の策定)(第4日目)① アセスメント状況(職業評価結果)のフィードバックイ フィードバックの準備カウンセラーは、Aさんへのフィードバックの前にアセスメントの総合的な結果を取りまとめ、所内ケース会議において支援の方向性を多方面から検討し、プランニング(職業リハビリテーション計画の策定)を実施した。事例1 地域障害者職業センター 発達障害37第2章 事例1

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