就業支援ハンドブック実践編
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る不安を感じている一方で、他者との関わりを求める傾向が強いこと、④簡易事務作業においては、長時間座って黙々と取り組むと集中力が途切れやすく、モチベーションが維持されにくいこと、⑤簡易な接客対応に興味があり、接客対応の仕事の方がモチベーションを維持しやすいこと等の特徴が把握できた。そのため、応募する求人内容や生活面に係る支援の方針等について、一部見直しを行ったPoint22  。アセスメントとプランニングは現時点のものであり、就業支援を進める中で、定期的にモニタリングを行い本人と支援者が協働して再プランニングを行っていく必要があります。22就職活動について、当初は簡易事務作業を想定していたが、上記を踏まえたAさんとの振り返り相談の結果、小売業やサービス業における補助業務に変更して就職活動を行うこととした。その結果、Aさんは衣料品店のバックヤード及び店舗内補助業務の障害者求人で就職した。ちなみに生活面の課題については、障害者就業・生活支援センターの支援を受けることになり、朝の出勤準備の段取り等、生活面に係る相談・支援を受けている。事例1 地域障害者職業センター 発達障害45第2章 事例1

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