就業支援ハンドブック実践編
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なったと振り返っていた。○問題解決技能講座 テーマ「作業中に別の指示で混乱」上記テーマの講座に体験参加。問題解決技能講座の流れは、ある問題解決場面で、①問題を明確化し、②解決策を出し合い、③適切な解決策を選定するといった一連の判断経過を細分化して整理して実施する流れとなっている。ポイントは、発達障害の特性に配慮しながらそれぞれの段階で個々がどのように捉え判断する特徴があるかを把握し、併せて対処法を検討することである。なお、詳細は図の問題解決技能講座の流れのとおり。図 問題解決技能講座の流れAさんは上記1~3のグループワークに参加をしてもらい、後の振り返り面談にて体験の振り返りを行った。(グループワークでの様子)1.「問題の明確化」における状況作業現場でよくある課題について、利用者6人が討議。問題の明確化では、ある利用者が話した5W1Hの状況について、Aさんは確認を行っていた。2.「ブレインストーミング」における状況解決策について、思いつきでもよいのでそれぞれが意見を出し合いホワイトボードに記入するが、Aさんは遠慮して他の利用者に発言を譲ることが多く、意見を出せなかった。(参考事例) 地域障害者職業センター 発達障害55第2章事例1

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